高杉庵―倫理運動発祥の拠


高杉庵

  丸山敏雄記念館の隣には、丸山敏雄の住居が移設され、保存されています。敏雄にとって終のすみかとなった家であり、当時は現在のJR中央線・武蔵境駅から至近にありました。  
 敏雄はこの家に、昭和22年に移り住み、西南に巨大な杉が数十本隣接していたことから「高杉庵」と名付けました。
  純日本家屋の古びた平屋造りで、玄関の左手に続く座敷の一番奥、障子戸に囲まれた十畳間が敏雄の部屋でした。この部屋で、敏雄は思案をめぐらし、執筆し、歌を詠み、書に没頭したのです。
  部屋には、亡くなる直前まで使っていた木製の座椅子が置かれています。

愛用の椅子

  「かねて妻が、大工にたのみおきし『すわり物』出来たり。これに坐し、風にうごく高杉を見れば、実に、世に極楽と、ただ涙なり」(昭和26年11月26日の日記より)

  病気が進行し、もはや身体を動かすこともままならない敏雄は椅子に身体を預け、窓の外の高杉をよく鑑賞していました。
  高杉庵はまた、倫理運動発祥の原点として、家族同然に弟子たちが出入りした本拠でもありました。

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